手ぬぐいとは?
手ぬぐいは、吸水性・速乾性に優れ、洗いやすく包みもできる日本が誇る暮らしの道具。使い込むほど風合いが増すのも魅力です。最近はレトロ感が見直され若い方を中心に人気があり、オリジナル手ぬぐいの作成が増えています。
手ぬぐいの代表的な染め方として、注染という方法があります。注染は、布に模様を染める技法のひとつで明治後半に大阪で始まった染色法です。
特殊な糊をおいた生地の上から染料を注ぎ込む型染め法で、染料を注いで染めることから『注染』と呼ばれ注ぎ染めや本染めとも呼ばれます。
注染手ぬぐいの特徴は手ぬぐいの表裏が同じように染められ、プリントてぬぐいとは違う風合いや濃淡があり、独特の優しさを持っています。
また、注染手ぬぐいはすべて職人の手作業で行うため1枚1枚違う雰囲気あり、使うたびに色がすこしづつ変わり、風合いがよくなります。
注染手ぬぐいのお手入れについて
注染の手ぬぐいには多少の色落ちがあります。
- 使い始めの2〜3回は他の洗濯物と分け、浸け置き洗いはしないでください。
- 洗った後は軽く絞ってシワを伸ばしてからの陰干しをおすすめします。
- なるべく合成洗剤や漂白剤を使わずぬるま湯で手洗いしてください。
注染の手ぬぐいは使い込むほどの色落ちと風合い、馴染む柔らかさが特徴です。変化の過程を楽しみながら、大切に愛でてください。